新型コロナの影響で思わぬ会社が大打撃!コロナで暗転した意外な企業とは

はじめに

新型コロナウイルスが打撃を与えたのは中小企業だけではありません。
中には「あの大企業が」と驚くような企業にもマイナスの影響を与えているのです。

この記事では、新型コロナウイルスにより打撃を受けた意外な大企業について解説します。
なぜ打撃に繋がったのかも、合わせて見ていきましょう。

新型コロナで思わぬ打撃を受けた大企業

新型コロナでは、多くの人が名前を知っている意外な大企業もマイナスの影響を受けています。
おそらく、皆さんの身近な企業もあることでしょう。
新型コロナの影響で打撃を受けた企業と、打撃の原因について順番に解説します。

マツモトキヨシ

ドラッグストア大手のマツモトキヨシは、新型コロナの影響で打撃を受けた企業のひとつです。
新型コロナではマスクの需要が増し、ドラッグストアにマスクの在庫や入荷の問い合わせが殺到したニュースは有名ではないでしょうか。
他にも、消毒液の需要拡大なども報じられました。
マスクや消毒液のニュースから「ドラッグストアは収益が増えただろう」と思うかもしれません。

しかし、マツモトキヨシに関しては減収という結果です。
原因は、インバウンド客の減少になります。
マツモトキヨシは他のドラッグストア大手よりインバウンド客の割合が高いと言われていました。
インバウンド客が減少した結果、会社にマイナスの影響が出たということです。

トヨタ自動車

言わずと知れた日本の車メーカーです。
世界的にも知名度の高い企業ですが、リーマンショックの際にも4,600億円の赤字を出した大企業でもあります。
今回の新型コロナウイルス禍でも、黒字は確保したものの、減益となっています。
2020年4~6月期連結決算は最終利益が前年同期と比較して約74%の減でした。

新型コロナウイルスの影響で収入の低下や失業などが取り上げられています。
収入が下がったり失業したりすると、車を買うどころではありません。
生活に必要な住居費や食費などに回さざるを得ない状況です。
車の販売台数の落ち込みが減収の一因となりました。

また、車は生活必需品でもありますが、趣味の品や旅行に利用するものという性質も持っています。
新型コロナの影響で収入が減り、趣味の車にお金を使うことが難しくなった。
旅行や遠出のために車を所有することが大変になった。
このような事情もあるのではないでしょうか。

花王

ハンドソープなどの衛生商品を製造・販売している花王。
新型コロナウイルスで衛生への見直しがなされ、花王も売り上げを伸ばしているのではないかと想像されがちな企業ではないでしょうか。
実はある意味正解であり、ある意味で外れです。

花王のハンドソープといった衛生商品は新型コロナ禍の中で売り上げを伸ばしましたが、反対に別の商品が売り上げ減となり、企業の収益状況の足を引っ張りました。
花王の足を引っ張ったのは、化粧品やオフィス用商品です。

新型コロナの影響で外出を控える人が増え、女性の化粧品の消費が減りました。
加えて、在宅勤務をする人も増え、さらに化粧品の消費が落ち込んだという結果です。
在宅勤務になるとオフィス用品の消費も減るわけですから、花王にとって新型コロナは「ある商品の需要を伸ばし、ある商品の需要を減らす」という結果でした。

化粧品はインバウンド需要も高かった商品です。
マツモトキヨシと同じく、インバウンドの減少も化粧品の販売低下に繋がっています。

まとめ

新型コロナウイルスで影響を受けたのは中小企業だけではなく、大手企業も多かれ少なかれ影響を受けています。

影響は企業によってさまざまです。
表向きは「利益が上がっているだろう」と思えるような業界の企業も、思わぬところでマイナスの影響が出ているという特徴があります。

新型コロナの終息の見通しが完全に立っていない中、今後企業にどのような影響が出るのか。
生活や投資などの面からもチェックしたいものです。